top of page
検索

IGIラボグロウンダイヤモンド・プロフェッショナルトレーニングコース実施報告

  • takuya-ito6
  • 4 日前
  • 読了時間: 4分
ree

去る8月7日・8日の2日間、都内会場にて、一般社団法人日本ラボラトリーグロウンダイヤモンド協会とIGI(International Gemological Institute)の共同主催による「IGIラボグロウンダイヤモンド・プロフェッショナルトレーニング」が開催されました。本プログラムは日本で初めての実施となるもので、協会会員を中心に24名が参加し、充実した研修の2日間となりました。


■ 日本初開催の意義


近年、ラボグロウンダイヤモンドは世界的に急速に存在感を高めています。欧米諸国ではすでに一般消費者の選択肢として広く認知されており、日本国内においても確実に市場が拡大しています。その一方で、販売現場においては、天然ダイヤモンドとの違いや製造技術、グレーディングに関する最新知識を正しく理解し、消費者にわかりやすく伝えられる人材の育成が急務となっています。今回のトレーニングは、まさにその課題に応えるべく企画され、実践的かつ体系的な教育プログラムとして提供されました。


ree

■ 研修内容


IGI教育部門より来日したトレーナー、Scott Tang(スコット・タン)氏は、ダイヤモンドの基礎からラボグロウンダイヤモンドの歴史・製造方法に至るまで幅広く講義を行いました。特に、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの相違点については、原産地の背景から成長環境の違い、結晶構造やインクルージョンの特徴など、実務に直結する知識が詳細に解説されました。


また、単なる座学にとどまらず、実際のルースダイヤモンドを用いたグレーディング演習が行われた点も大きな特色です。カラーグレーディングやクラリティ評価の手法を実践しながら学ぶことで、参加者は理論と実務を結びつけて理解を深めることができました。


ree

■ 使用教材と配布物


受講者全員には、100ページを超える詳細なテキストブックが配布されました。このテキストは、ダイヤモンドの基本構造や評価基準に加え、ラボグロウン特有の特徴や最新の研究データが盛り込まれており、今後の業務においても参照可能な内容となっています。さらに、学習を支えるツールとして、IGIロゴ入りの10倍ルーペ、ピンセット、カラーグレーダー、プロット用のペン、専用ノートなども提供され、トレーニング後も自主的な復習や実務での活用が可能な体制が整えられています。


■ 修了試験と認定証


2日間のカリキュラム終了後には理解度を確認するための試験が実施されました。出題は講義内容や実習に基づき、単なる暗記ではなく、実際の現場で応用できるかどうかを測る実践的なものとなっています。合格を果たした参加者には、IGIより正式な氏名入りの修了証が授与されました。この修了証は、国際的に通用するIGIの教育課程を修めた証として、今後の活動においても大きな価値を持つものとなります。


■ 参加者の反応


参加者からは、「座学と実習がバランス良く組み合わされ、すぐに実務に役立てられる内容だった」「最新の情報を体系的に学ぶ機会は非常に貴重」「ラボグロウンと天然の違いを自信を持って説明できるようになった」など、非常に前向きな声が寄せられました。特に、消費者の知識レベルが高まる現代において、販売側が情報不足とならないよう、継続的な学習の必要性を再認識するきっかけになったとの感想が多く見られました。


また、参加者の中にはラボグロウンダイヤモンドを取り扱っていない企業からの参加もありましたが、トレーニング終了後にはラボグロウンダイヤモンドの採用に意欲を見せていたのも印象的でした。


■ 今後の展望


インターネットやSNSの普及により、消費者は容易に多様な情報を入手できるようになりました。場合によっては、販売者以上に商品知識を持つ顧客も存在します。その中で信頼を築くためには、専門家として常に最新かつ正確な知識を持ち、わかりやすく伝えることが不可欠です。特にラボグロウンダイヤモンドは日進月歩で技術が進化しており、常に情報を更新していく姿勢が求められます。


当協会では、今回のトレーニングを皮切りに、今後もIGIとのパートナーシップを強化し、会員の皆様に最新の教育機会を提供してまいります。同時に、業界全体の健全な発展を見据え、適切な情報発信と人材育成を通じて、ラボグロウンダイヤモンドが消費者に正しく理解される環境づくりを進めてまいります。


本トレーニングにご参加いただいた皆様に改めて感謝申し上げますとともに、今回得られた知識と経験が、今後の業務において大きな力となることを期待しております。協会としても引き続き、会員の皆様の学びと成長を後押しし、ダイヤモンド業界全体の発展に寄与してまいります。

 
 
 

Commentaires


一般社団法人 日本ラボラトリーグロウンダイヤモンド協会
東京都台東区上野3-18-5 カネコビル2F
TEL. 03-5807-8877
Japan Laboratory Grown Diamond Association
KANEKO Bldg. 2F, 3-18-5, Ueno, Taito-ku Tokyo, JAPAN
TEL.  +81-3-5807-8877

© The Japan Laboratory Grown Diamond Association All Rights Reserved.

bottom of page