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FAQs

よくある質問と回答
Q. ラボラトリーグロウンダイヤモンドと合成ダイヤモンドは違うものですか?

合成ダイヤモンドとラボラトリーグロウンダイヤモンドは基本的には同じものを表しています。他にも「人工ダイヤモンド」「人造ダイヤモンド」「養殖ダイヤモンド」などの言い方をされることがありますが、基本的には同じものを指しています。キュービックジルコニアやモアサナイト、クリスタルなどの(見た目がダイヤモンドに似た)類似石とは異なり、天然ダイヤモンドと同一の化学的特性を持つ「本物のダイヤモンド」です。

Q. ラボラトリーグロウンダイヤモンドと合成ダイヤモンド、どちらの名称が正しいですか?

どちらも間違いではありません。しかし、合成(Synthetic)という単語が偽物のような印象を与える可能性があることから、世界的にはラボグロウンダイヤモンド(Lab Grown Diamond)を使用することが一般的です。世界的に権威のあるダイヤモンド鑑定機関、「GIA」「IGI」「HRD」などでは全てLaboratory Grown Diamondの名称を使用しており、またほとんどの取り扱い企業、ブランドではLaboratory Grown Diamond(ラボラトリーグロウンダイヤモンド)を省略したLab Grown Diamond(ラボグロウンダイヤモンド)の名称を使用しています。 また、米国では連邦取引委員会 (FTC) が「ジュエリーガイド」において、人工ダイヤモンドの販売に使用できる用語として「ラボラトリーグロウン」を承認しています。加えてそれまで許可されていた呼称の中から「合成」を削除しました。ラボグロウンまたはラボラトリーグロウンは、米国および世界の多くの地域で人工ダイヤモンドを表す用語として広く受け入れられてい。

Q. ラボラトリーグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドは見た目で判別できますか?

ラボラトリーグロウンダイヤモンドも天然ダイヤモンドも、同じ炭素が結晶化した同じ物質ですので基本的に見た目(肉眼、ルーペ、顕微鏡など)による観察で判別することはできません。しかし、ラボグロウンダイヤモンド、天然ダイヤモンド共に一部の特徴を持つダイヤモンドは稀に、インクルージョンの種類や形状などにより外観の観察で判別することも可能です。しかし品質の高いダイヤモンドの場合、プロのダイヤモンド鑑定士であってもラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドを判別することは不可能です。

Q. ラボラトリーグロウンダイヤモンドの判別方法は?

ラボラトリーグロウンダイヤモンドと異なり天然ダイヤモンドの98%以上が不純物として窒素を含んでいる特性を利用し、窒素の含有を粗選別に使用します。窒素を含んだダイヤモンドは250nm付近の紫外線を通さず、窒素を含まないものは透過するという性質があり、紫外透過によって窒素含有の有無を見分けることができます。窒素を含む無色のダイヤモンドは100%天然ダイヤモンドだと確定できます。窒素を含まないダイヤモンドは希少性の高い天然ダイヤモンドかラボラトリーグロウンダイヤモンドの可能性があるので、FT-IR(赤外線分析装置)や超短波紫外線環境下での観察など複数の検査機材を用いた検査により、最終的に天然ダイヤモンドかラボラトリーグロウンダイヤモンドであるかを判別することが可能です。

Q. 市販のダイヤモンドチェッカーで判別は可能ですか?

市販のダイヤモンドチェッカーはダイヤモンドの熱伝導率によりダイヤモンドかそれ以外の類似石かを判断する仕組みになっています。天然ダイヤモンドもラボラトリーグロウンダイヤモンドも同じ物質、同じ熱伝導率なので市販のダイヤモンドチェッカーで判別することはできません。また、ダイヤモンドとモアサナイトの熱伝導率は極めて近いため、稀にダイヤモンドがモアサナイトと表示されることがありますが、ダイヤモンドとモアサナイトの判別は鑑定機関でもいくつかの検査を複合し判別するものです。市販のダイヤモンドチェッカーでモアサナイトと表示されたからといって安易に信じ込むことは危険です。

Q. ラボグロウンダイヤモンドは全てType2になりますか?

「無色の」ラボラトリーグロウンダイヤモンドは全てType2になります。つまり、おおよそJ,K以上のカラーのラボラトリーグロウンダイヤモンドは全てType2となります。黄色みを帯びたラボグロウンダイヤモンドはType1bに分類され、またブルーのラボグロウンダイヤモンドはホウ素を含むためType2bに分類されます。すべての無色CVDダイヤモンドはType2aになりますが、一部の無色HPHTダイヤモンドは微量のホウ素を含む可能性があり、Type2bとなるものも存在します。

Q. CVDとHPHTどちらの方が美しいラボラトリーグロウンダイヤモンドになりますか?

いずれか片方に絶対的な優位性はありません。高い技術を用いて成長した高い品質のラボラトリーグロウンダイヤモンドであればCVDであってもHPHTであっても品質的な優劣はほぼ認められません。ただし、ダイヤモンドのサイズ、形状、グレードにより生産効率に向き不向きがあるためカテゴリーによってはいずれかの成長方法のものが市場流通量が多い、または価格的メリットが高いということがあります。 一方、低品質ダイヤモンドの場合、それぞれに特徴的なインクルージョンが見られる場合があり、またダイヤモンド自体の色味や特定の光源下での干渉模様が見える場合もあります。また、全ての無色のCVDダイヤモンドがType2a(不純物を含まない)に分類されるのに対し、一部のHPHTはType2b(不純物としてホウ素を含む)に分類される場合があります。

Q. ラボラトリーグロウンダイヤモンドには資産価値がないというのは本当ですか?

ラボラトリーグロウンダイヤモンドは一次流通市場が形成されたのが比較的新しく、まだ二次流通市場(中古市場)がないため「資産価値がない」と言われることがあります。ラボラトリーグロウンダイヤモンドのマーケットが拡大するにつれ将来的に二次流通市場が形成されると考えられますが、現時点では二次流通市場のないラボラトリーグロウンダイヤモンドは、販売されているほぼ全てのダイヤモンドがヴァージンダイヤモンドだというメリットにもなります。 また天然ダイヤモンドでも資産価値と呼べるものは特に大きいサイズのダイヤモンドや希少性の高いファンシーカラーダイヤモンドなどに限られ、通常の宝石店で購入した一般的なダイヤモンドは買取屋に持ち込むと購入時の1/3程度の金額になります。同等のラボラトリーグロウンダイヤモンドが天然ダイヤモンドの1/4程度の金額で購入できることを考慮するとラボラトリーグロウンダイヤモンドのコストパフォーマンスは換金性を考慮しても天然ダイヤモンドを凌ぎます。 資産価値として特別に販売されているものを除き、天然ダイヤモンドであってもラボグロウンダイヤモンドであってもその価値はジュエリーとしての着用者、またはギフトを贈る人と受け取る人の中に形成される心理的なものですので、換金性はあくまで副次的なものだと考えられます。

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