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第2回「IGIダイヤモンド・プロフェッショナルトレーニング」開催レポート ― 正しい知識と実践力を育む2日間

5 時間前
読了時間: 7分

去る2026年8月6日・7日の2日間、東京都内にて、当協会とIGI(International Gemological Institute)の共同による「IGIダイヤモンド・プロフェッショナルトレーニング」が開催されました。


昨年、日本で初めて開催された本プログラムに続き、今回が第2回目の実施となります。ダイヤモンドに関する基礎知識からグレーディング、天然ダイヤモンドとラボラトリーグロウンダイヤモンドの特徴まで、2日間にわたり体系的かつ実践的なトレーニングが行われました。


■ 第2回開催――継続的な教育機会の提供へ


ダイヤモンドを取り巻く市場環境は、近年大きく変化しています。

ラボラトリーグロウンダイヤモンドは世界各国で流通を拡大し、特に米国をはじめとする一部の市場では、一般消費者にとってダイヤモンドを購入する際の選択肢のひとつとして定着が進んでいます。


日本国内においても認知が徐々に広がる一方、販売や商品企画に携わる事業者には、天然ダイヤモンドとラボラトリーグロウンダイヤモンド双方について、より正確で最新の知識が求められるようになっています。


製造方法や成長環境、グレーディング、インクルージョンの特徴などを正しく理解することは、ラボラトリーグロウンダイヤモンドを取り扱う事業者だけに必要なものではありません。天然ダイヤモンドを中心に取り扱う販売現場においても、消費者からのさまざまな質問に適切に回答するために、双方を公平かつ客観的に理解することが重要になっています。


昨年に続き第2回目を開催した背景には、こうした市場環境の変化に対応し、日本のダイヤモンド・ジュエリー業界に継続的な教育機会を提供していきたいという当協会の考えがあります。


■ 世界基準のダイヤモンド教育を日本で


今回のトレーニングでは、IGI教育部門による専門的なカリキュラムのもと、ダイヤモンドの基本的な構造や4C、グレーディングの考え方から、天然ダイヤモンドとラボラトリーグロウンダイヤモンドの成長プロセスや特徴まで幅広い内容が取り上げられました。


特に、ラボラトリーグロウンダイヤモンドについては、HPHT法やCVD法といった代表的な製造方法だけでなく、天然ダイヤモンドとの成長環境の違いや、それぞれに見られる特徴についても詳しく解説されました。


市場では「天然か、ラボラトリーグロウンか」という二者択一の議論になりがちですが、プロフェッショナルに求められるのは、どちらかを評価することではなく、それぞれの特徴を正確に理解し、消費者に適切な情報を提供できることです。


今回のトレーニングでも、科学的・宝石学的な視点からダイヤモンドを学ぶことが重視されました。また、講義内容をより深く理解できるよう日本語資料を用意し、言語面でも受講者が専門的な内容に集中できる環境を整えました。


■ 実際のダイヤモンドを使用したグレーディング実習


本トレーニングの大きな特徴のひとつが、座学だけではなく、実際のダイヤモンドを使用したハンズオン形式の実習が組み込まれていることです。


受講者はルーペやピンセットなどの専門器具を使用しながらダイヤモンドを観察し、カラーやクラリティをはじめとするグレーディングの基本を実践的に学びました。


ダイヤモンドの評価は、書籍や資料を読むだけでは十分に理解することが難しい分野です。実物を観察し、自分自身で特徴を確認しながら評価を行うことで、講義で学んだ知識を実務へと結びつけることができます。


販売、仕入れ、商品企画など、それぞれ異なる立場でダイヤモンドに携わる参加者にとって、実際の石を見ながら学ぶ時間は非常に有意義なものとなりました。


■ 専門教材とトレーニングツール


受講者には、ダイヤモンドの基礎から専門的な内容までを体系的にまとめた詳細なテキストが提供されました。


ダイヤモンドの構造、4C、グレーディングの基本に加え、天然ダイヤモンドとラボラトリーグロウンダイヤモンドの特徴など、今回の講義内容を振り返ることができる教材となっています。


さらに、10倍ルーペやピンセットをはじめとするグレーディングに必要なツールも使用し、実際の宝石学教育に近い環境でトレーニングが行われました。


2日間の研修を受講して終了するだけではなく、その後の業務や自主学習においても今回学んだ内容を継続して活用できることも、本プログラムの大きな特徴です。


■ 2日間のカリキュラムを修了


2日間にわたるカリキュラムでは、講義と実習を通じてダイヤモンドに関する幅広い知識を学びました。


プログラム修了者にはIGIより氏名入りの修了証が授与されました。


世界各国で宝石鑑定・教育を展開するIGIの教育プログラムを日本国内で受講できることは、ダイヤモンドやジュエリーに携わるプロフェッショナルにとって、自身の知識を改めて整理し、アップデートする貴重な機会となります。


特に市場環境や技術が急速に変化する現在、過去に学んだ知識だけに頼るのではなく、継続的に専門知識を更新していくことの重要性は、これまで以上に高まっています。


■ 参加者からも高い評価


今回のトレーニングについて、参加者からは非常に前向きな反応が寄せられました。

ダイヤモンドについて改めて体系的に学ぶことで、これまで断片的に理解していた知識を整理できたという声や、実際の石を使用したグレーディング実習が実務に役立つという評価も多く聞かれました。


また、ラボラトリーグロウンダイヤモンドについてだけではなく、天然ダイヤモンドを含めた「ダイヤモンドそのもの」を学ぶプログラムであることについても高い評価をいただきました。


消費者がインターネットやSNSを通じて多くの情報を得られる現在、販売者には単なる商品説明以上の専門性が求められています。だからこそ、科学的根拠や宝石学的知識に基づいて説明できる人材を増やしていくことが、業界全体にとって重要になっています。


■ 正しい知識が、消費者からの信頼につながる


現在の消費者は、購入前に自ら情報を調べ、比較検討することが一般的になっています。

ダイヤモンドについても、4Cだけではなく、産地や製造方法、鑑定機関、天然ダイヤモンドとラボラトリーグロウンダイヤモンドの違いなど、以前より幅広い情報に触れる機会が増えています。


こうした環境の中でジュエリー業界が消費者から継続的な信頼を得ていくためには、販売する側が正確な知識を持つことが何より重要です。必要なのは、特定の商品を一方的に推奨することではありません。


天然ダイヤモンドには天然ダイヤモンドの特徴があり、ラボラトリーグロウンダイヤモンドにはラボラトリーグロウンダイヤモンドの特徴があります。それぞれについて適切な情報を提供し、最終的に消費者自身が納得して選択できる環境を整えることが、これからのダイヤモンド市場に求められていると当協会では考えています。


■ 今後もIGIとの連携を通じて教育機会を提供


2025年の日本初開催に続き、2026年も第2回目の「IGIダイヤモンド・プロフェッショナルトレーニング」を開催することができました。


一度きりのイベントではなく、継続して教育機会を提供できたことは、当協会にとっても大きな意義があります。一般社団法人日本ラボラトリーグロウンダイヤモンド協会では、今後もIGIをはじめとする国内外の専門機関との連携を深めながら、会員および日本のジュエリー業界に向けて、正確で最新の情報と学びの機会を提供してまいります。


ラボラトリーグロウンダイヤモンド市場の健全な発展はもちろん、天然ダイヤモンドを含めたダイヤモンド市場全体への理解を深め、消費者が安心してジュエリーを選択できる環境をつくることも、当協会の重要な役割のひとつです。


本トレーニングにご参加いただいた皆様に改めて御礼申し上げます。


今回の2日間で得られた知識や経験が、それぞれの販売、商品企画、仕入れ、接客などの現場で生かされ、ダイヤモンド業界全体のさらなる発展につながることを期待しております。

 
 
 

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